ポーの一族展

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エドガーに会いに行ってきました。

入り口のところのカーテンが揺れる演出から、すぐさまポーの一族の世界観に誘われて、なんだか懐かしい故郷に帰ってきたような胸にグッと迫りくるものがあり、

入り口からすでに泣きそうに・・・( ; ; )

順を追ってページをすすめるように原画を見ていくのですが、なんせ思い入れのあるシーンばかり。

なんども足をとめ、そうそうここでエドガーがこういって・・このシーン好きだった!と胸がいっぱいになり、進んだページを何度もなんども戻りながら見ていたら、時間はあっというまに経ってしまい、

トーマの心臓に辿り着く頃には阪急の閉店の音楽が鳴りだしました・・・嗚呼!( ; ; )

まるで時がとまったかのような濃密な、懐かしい故郷に戻ってきたような幸せな幸せなひとときでした。

ほんとうだ、あなた魔法使いの目をしてる、

といったエドガーは、初めて出会った日のまま、永遠のときを生きる美しいバンパネラのままなのでした。

エドガーの途方もない孤独に想いを馳せるたびに、永遠を生きるエドガーと、人間として生きる自分との苦悩はどこかで共通する部分がきっとあるのだろうと、10代の頃から幾度となくこの結論へとたどり着くのでありました。

宝塚版ポーの一族の展示もあり、これはポーの一族を宝塚でやりたいという小池先生の長きに渡る夢への情熱の結晶でもあるのだと、なんといっても、このサクセスストーリーに胸が熱くなるばかりでした。

自分の人生に萩尾望都先生やポーの一族トーマの心臓宝塚歌劇がなかったら・・・

などとは到底考えもつかないような人生を送ってきているので、

ほんとうに心地の良い空間で、自分の人生で影響を受けたものが凝縮されているような・・・心のなかにある宝箱をそっとあけるような・・・

エドガーが変わらずそこにいてくれて、安心すると同時に、

いつか薔薇の花束を持ってエドガーに会いに行けたらなぁと思うのでありました。